さようなら寝台特急北斗星

今日8月23日上野着で、寝台特急北斗星の運行が終わりを告げました。27年に渡り続いてきた伝統ある列車も終焉を迎えてしまいました。そして20系あさかぜの登場以来、この国の鉄路を駆け抜けてきたブルートレインの歴史にもピリオドとなりました（急行はまなすはまだ走りますが、全車寝台ではないので…）最後の姿を見届けるべく、いつものヒガハスへ出かけました。

8月19日水曜日
下り最終となる21日金曜日は一日びっしりと業務が詰まっているので、この水曜日にフレックスタイム勤務として15:30に会社を退社。お仲間の皆さんがいらっしゃる田んぼ側で下り北斗星を見送りました。


撮影場所はもっと混み合っているかと思いましたが、意外に空いていてほぼベストポジションを確保で撮影出来ました。通過少し前の時間帯では日が射す事もありましたが、結局曇天の中を通過して行きました。

8月23日日曜日
いよいよ上り最終北斗星が運行されるこの日、午前5時過ぎには起床して5時30分過ぎには自宅を出ました。この日も残念ながら曇天が予想されたので、当初は望遠で正面ガツンと撮影するつもりでした。しかしどのくらいヒガハスが混んでいるのだろうか？とクルマで寄り道をした所、お仲間の皆さんと遭遇。やはりいつもの撮影地で、皆さんと一緒に見送る方がいいなと考え、ヒガハスで撮影する事にしました。しかもお仲間の一人が、場所を確保頂いていたので、お言葉に甘えそちらで撮影する事に。長靴が必要な泥濘地ポイントでしたが、その分他の撮影者が入ってこないので、最終的な同業者が200人くらいに膨れあがったヒガハスでも、ほぼベストな位置で構える事が出来ました。TBSやテレビ朝日の取材も入っていましたね。そして待つ事3時間あまり、パトカーの「駐車車両移動しなさい」のアナウンスと、空撮ヘリコプターの音がこだまする中、長いホイッスルを響かせながら定刻で最終北斗星はやって来ました。


乗客に撮影者みんなで手を振っている最中に、胸に込み上げてくる熱い想いを感じました。本当にこれが最後なんだ…と理解しようとすればするほど、万感の思いが心に沸き上がってきました。

通過後誰からと無く大きな拍手が沸き起こり、北斗星撮影は終わりを告げました。

しかし感傷に浸っている余裕はありません。3087レがEH500-901牽引という事で、長靴を履いたまま倉庫までまでダッシュです。


今回もクマイチを撮影する事が出来ました。

これでもうブルートレインを地元で撮影する事が出来なくなってしまいました。カシオペアは来年2月までの運行がアナウンスされましたが、これからも最後の地元で撮影出来る夜行列車の姿を記録し続けていきたいと思います。

おまけ
今から27年前、北斗星がデビューしたばかりの時代の写真を貼っておきます。

ローピンお召仕様のEF81 81が牽引する姿です。もういちどこのカマに牽いてもらいたかったものです。


DD51も北斗星登場当時は現色のまま、重連で北の大地を駆け抜けておりました。カマ次位に函館-札幌間のヒルネようスハネフ14が連結されているのも貴重な姿です。

タグ：EH500-901 EF510-500 東北本線 ブルートレイン 北斗星

コメント 2

北斗星、とうとう運転を終了してしまいましたね・・・。
最後のブルートレインをお仲間とお膝元で見送ることができたのは、
まさに地元住民ならではの
幸せなことだったのではないでしょうか。
このラストランはキレイに撮ることよりも、
自分自身の目で見送ることが大事だったように思います(^^)

by あおたけ (2015-08-27 17:23) 

>あおたけさん
すっかりお返事放置で申し訳ないです。
最終日の北斗星はおっしゃる通り、綺麗に撮るよりも、いつもの
場所でいつもの仲間と見送る事が、一番の目的でした。しかし
本当に寂しくなってしまいました。
by twingo583 (2015-10-05 00:12)