Sentimental Journey 2 [鉄道]
10月28日金曜日
トワイライトエクスプレスに乗車しました!
廃止が発表されてから、トワイライトエクスプレスのチケットは取ることが難しく、プラチナチケットと化しているようです。社内にある旅行代理店の仲良しさんにずっとお願いし、その方の努力でようやくゲットする事が出来ました。取れたとの連絡を頂いた時は、本当に嬉しかったです。
さて22時間の長旅が始まりましたが、トワイライトエクスプレスでの楽しみの一つは食事です。何と言っても今や貴重な食堂車が連結されており、さらに昼・夜・朝と3回も食事する機会があるのはとても嬉しい事です。大阪出発後1時間くらいで食堂車のランチ営業が開始されますが、営業開始の放送を聞いてから向かったのでは、かなり待つというネット情報を読みました。ですので京都発車前から入り口に並ぶ事にしました。
今回の食堂車はスシ24 2。元をただせば、サシ489 4が種車で屋根にはAU12キノコクーラーが並んでいます。調理室横の側廊下で琵琶湖西岸にそびえる山々を見ながら開店を待ちました。
大阪を出て約1時間後に食堂車が開店。だいたい30分近く並びましたが、琵琶湖側の座席を確保できました。
ダイナープレヤデスと名付けられた食堂車の中はこんな感じです。
ランチメニューの中から頼んだのは美味しいと評判のオムライスとカモミールティーです。
もちろん味も美味しいのですが、何と言っても流れゆく車窓を見ながら食事を楽しめるのは、至福のひとときです。イベント列車を除けば、こうしてランチを楽しめるのはトワイライトエクスプレスだけ。ゆったりとした時間が流れる中、湖西線から北陸本線へと列車は入っていきます。先日展示イベントが行われた旧敦賀二区にはDE15やDD15などが置かれていました。
しかし行列して待っている方をいるので、北陸トンネルに入ったところで席に戻ります。本来ならばそろそろ夕暮れを楽しむ時刻に差し掛かるのですが、残念雲に覆われたままの曇天でした。またシャワールームの予約が4時でしか取れなかったので、明るいうちにシャワーを浴びてきました。そして列車は金沢から富山へと進んで行きますが、北陸新幹線の開業を控え、大きく景観が変わりつつありますね。
直江津では17:56から18:06まで10分間停車します。22時間の乗車中、降りてホームから停車中の列車を撮影出来るのはこの駅しかありません。
対向ホーム端には数名の同業者がいましたが、この列車に乗っているんだぞ!と思うとちょっと優越感出てきます。新潟色115系との並びも貴重な組み合わせです。
夕食は食堂車でのディナーを楽しみたいところですが、さすがに12000円のフルコースは手が出ません。そこで事前に予約しておくと席に届けてくれるトワイライト特製2段重¥1,850をオーダーしておきました。
このお重、持ち帰ることが出来るのですが、トワイライトのヘッドマークが描かれた素敵なお重です。気になる中身は…
たこの炊き込みご飯
煮物(きんちゃく・こいも・れんこん・しいたけ煮・花人参煮・きぬさや)
すき焼き・出し巻き玉子・さわら塩焼き・昆布巻・金柑甘露煮
たこ・はじかみ・つくね串・くるみ甘露煮・和菓子
とてもたくさんのおかずが入っていて、豪華なお重です。たこの炊き込みご飯含めて、ホントに美味しいお弁当でした。
車内販売も回ってきました。お土産含めてグッズを購入。スポーツタオルは自分用の他に頼まれていた分まで購入しました。
お腹もいっぱいになり、横になってウトウトしたりしているうちに時間は過ぎ、21時からのパブタイム営業が食堂車で始まりました。さて一杯やりに行ってみましょう。
もう真っ暗な車窓からは何も見えませんが、ジョイント音を肴にゆっくり飲むお酒は、これまた格別です。あ〜やっぱり幸せ!
こうしてトワイライトエクスプレスの夜は更けていきます。新潟山形県境あたりで寝ることにしました。おやすみなさい…
しかし夜行列車ではあまり眠れないのは今も昔も変わりません。環境的なものではなく、ワクワク感と寝てしまうと勿体ないという気持ちからでしょうか?今回もトンネルを通過する音で目が覚めましたが、なんかここ知っている場所だぞという予感がしました。スマホ地図で確認してみると陣場-白沢間の矢立峠を通過していました。これはもちろん知っている場所ですね。我ながらちょっとビックリ!もう寝ていられなくなってしまいました。
弘前を過ぎた辺りでロビーカーへ行ってみました。さすがに深夜では誰もいないな、思っていたらすぐに若者君達がやってきてしまいました。
青森に到着。ここから乗務員がJR北海道に変わります。そしてもちろん最後部にはED79が連結されているはずなのですが、運転停車ゆえ見る事が出来ません。トワイライトを牽引するED79にはヘッドマークが装着されないのですが、撮りたいものです。
進行方向がかわり、いよいよ津軽海峡線へ入ります。そしてロビーカーに徐々に人が増えてきました。もちろん皆さんのお目当ては青函トンネルへ入る瞬間を体験する事です。蟹田を過ぎた辺りから車掌さんが青函トンネルや新幹線工事にまつわる解説をしてくれます。そして午前3時40分青函トンネルに突入。車掌さんがしっかりここですと話をしてくれるので、分かりやすかったです。
後は急激に曇ったガラスの向こうに闇と蛍光灯の灯りが広がるだけですので、寝台に戻り横になりました。ウツラウツラしている間に北海道へ上陸。上磯のあたりで目が覚めました。五稜郭駅に停車して再び進行方向が変わります。先頭にはDD51重連が連結されたはずです。トワイライトエクスプレスに乗車して感心したのは、どのカマでも連結や出発時の衝動がほとんどないこと。運転士の力量を感じます。
噴火湾に沿って走るうちに夜が明けてきました。残念ながら天気は曇りのまま。荒涼たる北海道の海と大地を眺めながら6時45分からの朝食へ向かいます。朝食は前夜予約を食堂車の従業員が取りに来て、時間を選ぶことが出来ます。やはり噴火湾を眺めながら朝食を食べたいので、一番早い6時45分の回を選択しました。
Breakfastセットになっており、一品一品手が込んだ料理が提供されます。ただちょっと量が少なかったかな。夜行列車の食堂車で食べるのはこれが最後かもしれません。
列車は室蘭本線から千歳線へ入り、いよいよ終点札幌が近づいて来ました。最後の札幌到着を告げる案内放送が流れました。「またのご乗車をお待ちしております」… 旅の終わりを実感すると共に何だか目頭が熱くなってきてしまいました。最後に流れる「いい日旅立ち」のメロディーが旅情と寂しさを高めます。出来る事ならもう一度乗車したいものです、トワイライトエクスプレス!
所定の9時52分より数分遅れて列車は静かに札幌駅のホームに停車しました。
簡易コンパートメントで同室だった大阪の品の良いおばさん達とお別れをして、ホームに降り立ちました。22時間なんてあっという間です。
いつも北海道の駅へ降り立つと、これから始まる旅に胸がときめくのですが、今回ばかりはこの旅最大の楽しみだったトワイライトエクスプレス乗車が終わってしまい、寂しい気持ちで一杯になります。自分の鉄人生の中で最も想い出に残る列車の旅になりました。そしてこの旅情に溢れた列車がなくなってしまうのが、本当に残念でなりません。
Sentimental Journey ! ありがとうトワイライトエクスプレス!!
トワイライトエクスプレスに乗車しました!
廃止が発表されてから、トワイライトエクスプレスのチケットは取ることが難しく、プラチナチケットと化しているようです。社内にある旅行代理店の仲良しさんにずっとお願いし、その方の努力でようやくゲットする事が出来ました。取れたとの連絡を頂いた時は、本当に嬉しかったです。
さて22時間の長旅が始まりましたが、トワイライトエクスプレスでの楽しみの一つは食事です。何と言っても今や貴重な食堂車が連結されており、さらに昼・夜・朝と3回も食事する機会があるのはとても嬉しい事です。大阪出発後1時間くらいで食堂車のランチ営業が開始されますが、営業開始の放送を聞いてから向かったのでは、かなり待つというネット情報を読みました。ですので京都発車前から入り口に並ぶ事にしました。
今回の食堂車はスシ24 2。元をただせば、サシ489 4が種車で屋根にはAU12キノコクーラーが並んでいます。調理室横の側廊下で琵琶湖西岸にそびえる山々を見ながら開店を待ちました。
大阪を出て約1時間後に食堂車が開店。だいたい30分近く並びましたが、琵琶湖側の座席を確保できました。
ダイナープレヤデスと名付けられた食堂車の中はこんな感じです。
ランチメニューの中から頼んだのは美味しいと評判のオムライスとカモミールティーです。
もちろん味も美味しいのですが、何と言っても流れゆく車窓を見ながら食事を楽しめるのは、至福のひとときです。イベント列車を除けば、こうしてランチを楽しめるのはトワイライトエクスプレスだけ。ゆったりとした時間が流れる中、湖西線から北陸本線へと列車は入っていきます。先日展示イベントが行われた旧敦賀二区にはDE15やDD15などが置かれていました。
しかし行列して待っている方をいるので、北陸トンネルに入ったところで席に戻ります。本来ならばそろそろ夕暮れを楽しむ時刻に差し掛かるのですが、残念雲に覆われたままの曇天でした。またシャワールームの予約が4時でしか取れなかったので、明るいうちにシャワーを浴びてきました。そして列車は金沢から富山へと進んで行きますが、北陸新幹線の開業を控え、大きく景観が変わりつつありますね。
直江津では17:56から18:06まで10分間停車します。22時間の乗車中、降りてホームから停車中の列車を撮影出来るのはこの駅しかありません。
対向ホーム端には数名の同業者がいましたが、この列車に乗っているんだぞ!と思うとちょっと優越感出てきます。新潟色115系との並びも貴重な組み合わせです。
夕食は食堂車でのディナーを楽しみたいところですが、さすがに12000円のフルコースは手が出ません。そこで事前に予約しておくと席に届けてくれるトワイライト特製2段重¥1,850をオーダーしておきました。
このお重、持ち帰ることが出来るのですが、トワイライトのヘッドマークが描かれた素敵なお重です。気になる中身は…
たこの炊き込みご飯
煮物(きんちゃく・こいも・れんこん・しいたけ煮・花人参煮・きぬさや)
すき焼き・出し巻き玉子・さわら塩焼き・昆布巻・金柑甘露煮
たこ・はじかみ・つくね串・くるみ甘露煮・和菓子
とてもたくさんのおかずが入っていて、豪華なお重です。たこの炊き込みご飯含めて、ホントに美味しいお弁当でした。
車内販売も回ってきました。お土産含めてグッズを購入。スポーツタオルは自分用の他に頼まれていた分まで購入しました。
お腹もいっぱいになり、横になってウトウトしたりしているうちに時間は過ぎ、21時からのパブタイム営業が食堂車で始まりました。さて一杯やりに行ってみましょう。
もう真っ暗な車窓からは何も見えませんが、ジョイント音を肴にゆっくり飲むお酒は、これまた格別です。あ〜やっぱり幸せ!
こうしてトワイライトエクスプレスの夜は更けていきます。新潟山形県境あたりで寝ることにしました。おやすみなさい…
しかし夜行列車ではあまり眠れないのは今も昔も変わりません。環境的なものではなく、ワクワク感と寝てしまうと勿体ないという気持ちからでしょうか?今回もトンネルを通過する音で目が覚めましたが、なんかここ知っている場所だぞという予感がしました。スマホ地図で確認してみると陣場-白沢間の矢立峠を通過していました。これはもちろん知っている場所ですね。我ながらちょっとビックリ!もう寝ていられなくなってしまいました。
弘前を過ぎた辺りでロビーカーへ行ってみました。さすがに深夜では誰もいないな、思っていたらすぐに若者君達がやってきてしまいました。
青森に到着。ここから乗務員がJR北海道に変わります。そしてもちろん最後部にはED79が連結されているはずなのですが、運転停車ゆえ見る事が出来ません。トワイライトを牽引するED79にはヘッドマークが装着されないのですが、撮りたいものです。
進行方向がかわり、いよいよ津軽海峡線へ入ります。そしてロビーカーに徐々に人が増えてきました。もちろん皆さんのお目当ては青函トンネルへ入る瞬間を体験する事です。蟹田を過ぎた辺りから車掌さんが青函トンネルや新幹線工事にまつわる解説をしてくれます。そして午前3時40分青函トンネルに突入。車掌さんがしっかりここですと話をしてくれるので、分かりやすかったです。
後は急激に曇ったガラスの向こうに闇と蛍光灯の灯りが広がるだけですので、寝台に戻り横になりました。ウツラウツラしている間に北海道へ上陸。上磯のあたりで目が覚めました。五稜郭駅に停車して再び進行方向が変わります。先頭にはDD51重連が連結されたはずです。トワイライトエクスプレスに乗車して感心したのは、どのカマでも連結や出発時の衝動がほとんどないこと。運転士の力量を感じます。
噴火湾に沿って走るうちに夜が明けてきました。残念ながら天気は曇りのまま。荒涼たる北海道の海と大地を眺めながら6時45分からの朝食へ向かいます。朝食は前夜予約を食堂車の従業員が取りに来て、時間を選ぶことが出来ます。やはり噴火湾を眺めながら朝食を食べたいので、一番早い6時45分の回を選択しました。
Breakfastセットになっており、一品一品手が込んだ料理が提供されます。ただちょっと量が少なかったかな。夜行列車の食堂車で食べるのはこれが最後かもしれません。
列車は室蘭本線から千歳線へ入り、いよいよ終点札幌が近づいて来ました。最後の札幌到着を告げる案内放送が流れました。「またのご乗車をお待ちしております」… 旅の終わりを実感すると共に何だか目頭が熱くなってきてしまいました。最後に流れる「いい日旅立ち」のメロディーが旅情と寂しさを高めます。出来る事ならもう一度乗車したいものです、トワイライトエクスプレス!
所定の9時52分より数分遅れて列車は静かに札幌駅のホームに停車しました。
簡易コンパートメントで同室だった大阪の品の良いおばさん達とお別れをして、ホームに降り立ちました。22時間なんてあっという間です。
いつも北海道の駅へ降り立つと、これから始まる旅に胸がときめくのですが、今回ばかりはこの旅最大の楽しみだったトワイライトエクスプレス乗車が終わってしまい、寂しい気持ちで一杯になります。自分の鉄人生の中で最も想い出に残る列車の旅になりました。そしてこの旅情に溢れた列車がなくなってしまうのが、本当に残念でなりません。
Sentimental Journey ! ありがとうトワイライトエクスプレス!!
トワイライトエクスプレスの旅、
食堂車での優雅なランチタイムを楽しむいっぽう、
ちゃんと鉄スポットを逃さないあたりはさすがです(^^)
トワイライト特製のお重弁当、
お酒が進みそうな美味しい中身はもちろんのこと、
エンブレムが入ったお重も
ファンにとってはたまらない記念品のひとつですよね!
寝台列車なのに、乗るともったいなくて眠れない気持ち、
スゴくよく解ります(^^)
by あおたけ (2014-12-22 09:53)
トワイライトの旅は本当に感動する素晴らしい旅でした。なかでも3回も
食堂車で飲食できるのは、この列車ならでは!満喫してきました。
お重お弁当は、味もさることながら、お重を持ち帰る事が出来るのが
ポイント高かったです。ちょっと荷物にはなりましたが、大事に使おうと
思っています。
それにしてもやっぱり寝台列車ってもったいなくて眠れないですよね。
幾つになっても変わらないものだなあ〜と思ってました。
by twingo583 (2014-12-23 20:55)